雪を掻いて進む蛇
月を石畳にして指 、イシダタム、とおさの響き、オゾ<汚俗>
おしたたまる、指のおおサ、宇宙ウキ、
岩清水の胸肌に照りつけられた、腕と足(と岩)のサンドイッ
チ
交互に置かれた屍体置き場の聖文字<ペトログリフ>、
指撫でる、ナイフの構造が吊り下げられた船体ロープの弧、に
つく
白い氷片貝、航海の長い船腹の齧りとったリンゴ
孕んだ蟷螂が纏わりつくデッキデ、
船腹は、割れた卵鞘
藁蕊、くるりん、と
指から吸った汁<チ>で、浮き輪を拭くデッキブラシが
歯噛みして、襟に着た浮き輪の
帽子が、傾く
夕陽の後を追っていく、靴底が、
怪談遊戯、石灯籠につぶされた乳幼児の頭を弾く
なま暖かい弦楽器の調べ、が
疾<と>し、雪割り草の肌を謳った
曲げられた包茎、包まれた岩棚の中樋に
傷んだ、火糞、
上履きのぬるみは白杖宮に伸ぶる、天!
岩屋は墜ちた通行人の上に当たった荒野に選ばれなかった荒神
は
ふしだらな紙の服を着て
乳房の先に矢を番いた
果樹園の天幕を葺く暗さの中を歩いていった
、枕
岩波を敷いて夜半の滝の直角を指す
茎の喉お 吸った、水切
ガラス管の朝露を拭き取る乳房は
ゆめのようにまるい、幾ら飛ぼうとしても
裸で墜ちる蜘蛛の巣の雫は
、しまった
栃木の雪の精のことを知らなかった
走り書きの射精姿の帽子の中には
井の頭公園のボート池が樽んでいる
孟子、栗のケ、捲る
温泉平の無毛根、寝 死、
クライアント、と樽に辺もなく、転がる酒の精は
座礁船内の
コーラルリーフ、
湯辺の頂きに聳える
全き野僧の栓を抜いた、
環状線の配水管に嵌った女の太腿が
陰をひそめて謳い出す苦衷の韻
ガムを噛む唇が忌わしい
面皰の傍を走り抜けるカッパの子は
ちいさなヤモリだった
岩魚、黒い手が触った陰部の上は
真っ暗い手だった
アッカ、岩清水の根に産められた頭部が
白滝を浴びて眺める世界の瞳だけが
真正面の壱岐の孕み
石の
妊婦の奥に降る雪をみた